2012-03-10 13:15:39
先日、石碑の文字補修をしました。某会社からの依頼です。
学校の校歌を彫ってあるのですが、ほぼ20年近く過ぎているので、文字の白がほとんど残っていません。そこで、現地で白色をもう一度筆で入れるのです。
設置されているのは高校でした。これが小学校なら放課後ともなると生徒たちが寄ってたかって「おっちゃん!何してるの?」から始まり、きっと側によってきて覗き込むように見て、なおかつあ〜じゃ、こ〜じゃ、話しかけてきて、暫く仕事にならない状況になったと思いますが、高校生はさすがにそんなことはしません。
「あっ!すご〜い!」 「おっ!すげー!」 と後ろからぼそっと発する程度で、それ以上は何事もなく通り過ぎてしまいます。
ただこのような、いわゆる職人さんが仕事をしている、ましてや、看板屋さんが筆を持って何か文字を書いている。という現場にはなかなかお目にかかれないこともあって、12〜15人の方が驚いた様子で声を発していきました。
こちらも、時間的に余裕がないのと、話したい気持ちはあるのですが、恥ずかしいのとで、振り返ることなく一心に作業をしていました。